タバコがアソコを臭くする3つの理由
なんだかアソコが生臭い、魚臭いニオイがする…毎日洗っているのに、なかなか消えないアソコのニオイ。
『もしかしてアソコがクサイのはタバコも関係あるのかな…』
『いやいや、いくらなんでもアソコのニオイと喫煙は関係ないでしょ…』
と、思っている愛煙家のあなた。実は喫煙とアソコのニオイは少なからず関係しているんです。
タバコがアソコを臭くする理由は大きく3つに分けられます。
理由1:腟内環境が悪化し雑菌が繁殖しやすくなる
理由2:ニオイ成分を含む汗や皮脂を作り出す
理由3:発汗量が増加しワキガ臭を強くする
お肌がくすんだり荒れたり…女性にとって美の大敵と言われるタバコですが、お肌だけでなく、デリケートゾーンにも影響を与えています。
理由1.腟内環境が悪化し雑菌が繁殖しやすくなる
腟内では「デーテルライン桿菌(かんきん)」という乳酸菌が作られています。
このデーテルライン桿菌(かんきん)が腟内を酸性に保ってくれることにより、ニオイや感染症といった様々なデリケートゾーンのトラブルから守ってくれているのです。
膣を守ってくれるデーテルライン桿菌(かんきん)は、グリコーゲンという成分をエサにし、乳酸菌の仲間を作ることで腟内を酸性に保ち、清潔な状態にしてくれます。
そして、デーテルライン桿菌(かんきん)のエサとなるグリコーゲンは卵巣でエストロゲンという女性ホルモンの働きによって作られるのです。
つまり、膣の自浄作用を正常に保つためには…
- 女性ホルモン(エストロゲン)
- デーテルライン桿菌(かんきん)
この2つがとても大切です。
もし、この2つがうまく機能しなくなると膣は酸性の状態に保てなくなるため、雑菌の繁殖や細菌も侵入しやすくなります。
雑菌の繁殖や細菌が侵入すると腟内環境が悪化し、アソコから嫌なニオイが発生したり、おりものの異常や感染症といった、アソコのトラブルにつながるのです。
腟内環境を清潔に保つため大事な働きをする女性ホルモンとデーテルライン桿菌(かんきん)ですが、タバコに含まれる有害物質はこの2つにダメージを与えることがわかっています。
女性ホルモンへの悪影響
タバコの三大有害物質として「ニコチン」「一酸化炭素」「タール」があげられますが、中でも「ニコチン」「一酸化炭素」は女性ホルモンに様々な悪影響を及ぼします。
「ニコチン」「一酸化炭素」が与える女性ホルモンへの影響
- 男性ホルモンを女性ホルモンに変える「アロマターゼ」を抑制
- 血行不良により女性ホルモンが行き届かない
- 女性ホルモンを作る酸素を不足させる
・男性ホルモンを女性ホルモンに変える「アロマターゼ」を抑制
卵巣で作られた男性ホルモンを女性ホルモンに変える働きをする「アロマターゼ」という物質があります。
しかし、タバコに含まれるニコチンは「アロマターゼ」そのものを抑制させてしまうのです。
アロマターゼが抑制されると、卵巣で作られた男性ホルモンを女性ホルモンを変えることができなくなってしまい、女性ホルモンの減少につながります。
・血行不良により女性ホルモンが行き届かない
ニコチンは血管を収縮させ血流を悪くします。分泌された女性ホルモンは血液に乗って全身に届けられるため、血流が悪いと女性ホルモンが届けられません。
また、女性ホルモンの分泌は脳と卵巣の連携プレーです。
脳から卵巣に司令が出ることで、女性ホルモンが分泌されますが、血流が悪いとこの司令自体が卵巣に届きにくくなります。
・女性ホルモンを作る酸素を不足させる
タバコに含まれる「一酸化炭素」は酸素を運ぶヘモグロビンを乗っ取り、全身への酸素供給を阻害します。
これにより、体内が酸素不足に陥ります。
体内が酸素不足になると、女性ホルモンを作る酸素の働きも低下。こうして、女性ホルモンの減少につながるのです。
デーテルライン桿菌(かんきん)への悪影響
実は、恐ろしいことにタバコに含まれる「ベンゾピレン化合物」という成分は、デーテルライン桿菌(かんきん)を破壊するといわれています。
タバコの有害物質は、女性ホルモンも減少させ、デーテルライン桿菌も破壊してしまう。
こうなると腟の自浄作用は低下し腟内を清潔に保つことが難しくなります。
腟内が清潔に保たれなくなれば、雑菌や細菌の侵入を防いでくれるガードマンがいなくなるため、ニオイやかゆみ、おりものの異常や感染症といった様々なアソコのトラブルを招いてしまうのです。
実際に喫煙女性は、細菌性腟炎の発症率が高いというデータがあります。
腟内の乳酸菌の働きが低下し、有害な菌が増殖した状態。
おりもののニオイが強くなったり、黄色や黄緑色になる場合も。しかし約50%の方は無症状であり、性感染症ではない。
妊娠中の女性がかかると流産、早産の危険性を高める可能性がある。
理由2.タバコを吸うと臭い汗や皮脂が作られる
タバコを吸うと体臭や口臭がきつくなると聞いたことがありませんか。実はタバコの有害物質は、臭い汗や皮脂を作り出してしまうのです。
臭い汗が発生する
タバコに含まれる「ニコチン」は血流を悪くし、全身の酸素不足を引き起こすとお伝えしましたね。
体内が酸素不足になると、エネルギーを作ろうとする際に乳酸やアンモニアといった成分が発生します。
乳酸が作られると、分解する時にニオイ成分である「アルデヒド」を発生。臭いニオイ成分であるアルデヒドは汗腺を通じ汗と共に外に出されるのです。
臭い皮脂が分泌される
タバコの有害物質を処理する時、体内では「活性酸素」が発生します。
活性酸素は私達の身体を守る働きもあるのですが、体内で過剰に発生してしまうと必要な細胞まで攻撃します。
タバコによって大量に発生した活性酸素は、皮脂をサビらせ「過酸化脂質(かさんかししつ)」という臭いニオイを放つ成分を皮脂腺から分泌します。
通常体内には、過剰に分泌される皮脂を抑えてくれるビタミンCがありますが、喫煙によりビタミンCは破壊されてしまうため、正常な皮脂分泌が不可能な状態です。
過剰に分泌された皮脂が、活性酸素により酸化し、嫌なニオイとなる「過酸化脂質(かさんかししつ)」に変化。
皮脂腺から不快なニオイと共に分泌されるのです。
理由3.タバコは発汗量を増加させワキガ臭を強くする
人には、アポクリン汗腺、エクリン汗腺という2つの汗腺(かんせん)が存在します。
場所 | 特徴 | |
エクリン汗腺 | 全身に存在 | さらっとした汗 |
アポクリン汗腺 | デリケートゾーン、脇、乳輪など身体の一部に存在 | アンモニアや脂質といった成分を含む。粘り気のある汗 |
本来、汗腺から出る汗そのものにニオイはありません。
しかし、アポクリン腺から出る汗にはアンモニアや脂質といった成分が含まれており、これが皮脂と混ざることによって雑菌のエサとなります。
タバコはアポクリン汗腺からの発汗量を増やし、皮脂分泌も過剰にさせます。
こうして、雑菌のエサが豊富で繁殖しやすい環境を作り出してしまうのです。
雑菌はエサを食べた後、その老廃物として臭いニオイを作り出します。雑菌がエサを食べ、たくさん老廃物を出せば出すほどニオイは強烈になるのです。
これがあの独特なニオイを放つワキガ臭の正体です。
(※ただしアポクリン汗腺の量は体質や個人差がありますので、ニオイに関しても個人差があります。)
タバコによるアソコ臭を軽減する対処方法
やはりベストなのは禁煙することです。
しかし、禁煙するのが良いとわかっていても、タバコに含まれるニコチンには強い依存性があり、なかなかやめられない・・・というのが本音ではないでしょうか。
そこで今回は、禁煙以外の対処方法を中心にお伝えします。
対処法1.タバコで失われる栄養素を意識して摂取する
タバコによって多くの栄養素が失われていくため、喫煙者は特に食生活に気を使う必要があります。
特にタバコを吸う人は、皮脂をサビらせ臭いニオイ成分を作る、活性酸素が体内で大量に発生しています。
この活性酸素の働きを抑えるため、抗酸化作用(こうさんかさよう)がある食品を積極的に摂取するのがおすすめです。
食品に含まれる代表的な抗酸化物質の成分は、「ビタミンC」「ビタミンE」「ポリフェノール」「カテロイド」です。
ビタミンC | アセロラ、パプリカ、レモン、キウイ、いちご、オレンジ、バナナ |
ビタミンE | アーモンド・落花生といった植物油、かぼちゃ、アボカド |
ポリフェノール | りんご、緑茶、ブルーベリー、たまねぎ、大豆 |
カテロイド | 緑黄色野菜、トマト、ほうれん草、サケ |
そして、タバコによって女性ホルモン、デーテルライン桿菌(かんきん)はダメージを受けていますから、少しでもこの2つの働きをサポートをする栄養素を摂取するようにしたいですね。
【女性ホルモンのため取りたい栄養素】
たんぱく質 | 赤身の魚、肉、豆腐、大豆、納豆 |
鉄分 | レバー、マグロ、カツオ、ひじき |
ナッツ類 | アーモンド、カシューナッツ、くるみ |
青魚 | アジ、サバ、イワシ、サンマ |
また、デーテルライン桿菌は乳酸菌の一種であるため、乳酸菌といえばヨーグルトを思い出す人が多いでしょう。
もちろん、ヨーグルトで乳酸菌を摂取してもよいですが、体質的に合わない人もいるかもしれません。
そこで、私たち日本人にとっておすすめなのが、味噌、納豆、漬物といった古くから日本食として食べられている発酵食品です。
普段の食事の中に、こういった発酵食品を添えるだけでも違ってくるので、ぜひ積極的に取り入れるようにしましょう。
対処法2.血行を良くする
タバコによって身体の血流が悪くなるとお伝えしましたね。
そのため、喫煙者は意識して血液循環を良くする必要があります。
運動をして身体を動かす、シャワーだけで済まさずにお風呂にゆっくり入るなど、血流を良くすることを意識して生活の中に取り入れましょう。
また、なかなか運動ができないという人に、おすすめなのがラジオ体操です。
第一体操、第二体操までやっても7分程度なので、気軽に始めることができます。しかし、ダラダラやると意味がないので全力でやりましょう。
対処法3.腟の自浄作用をサポートする専用ジェルを使う
タバコによって、腟内を酸性に保つデーテルライン桿菌(かんきん)が作られにくくなっているため、腟内の自浄作用が低下しています。
デーテルライン桿菌(かんきん)は乳酸菌の一種ですが、乳酸菌にも多くの種類がありますので、身近な食事だけでデーテルライン桿菌を増やすのは、なかなか難しいもの・・・
そこで手軽に取り入れやすいのが、直接腟内にデーテルライン桿菌(かんきん)の働きをサポートするジェルを入れることです。
【インクリア】は、ニオイやおりものといったアソコのトラブルを軽減したい女性のため、婦人科と共同開発で作られた腟内ケア用品。
洗浄剤ではなく、デーテルライン桿菌(かんきん)の働きをサポートする、復数の乳酸を含んだジェルを直接腟内に入れることで、腟内を清潔に保つサポートをしてくれます。
口に入れても大丈夫なほど優しい成分で作られていますので、腟内にも安心して使うことができます。
対処法4.雑菌が繁殖しない環境をづくりをする
汗や皮脂だけでなく、おりもの、尿、ムレなど、そもそもデリケートゾーンは清潔に保ち続けることが難しい場所です。
雑菌の繁殖は、アソコの嫌なニオイを発する原因になります。
そのため、アソコから臭いニオイを発生しないためには、雑菌が過ごしにくい環境作りをすることが大切。
タバコによって、ただでさえ雑菌の繁殖がしやすい環境になっていますから、喫煙者は特に意識しなければいけません。
とはいっても、雑菌は何度でも現れてくるものですし、日常的に無理なくできる対処法でなければなかなか続けられないもの・・・。
しかし、雑菌対策も気軽に取り組みやすい方法がありますので、ここでは無理なく今からできる対策を紹介します。
- アソコの通気性を良くする
- 湯船に使って毛穴から汚れを落とす
- アソコケア用品で清潔に保つ
アソコの通気性を良くする
あなたのアソコ・・・ムレていませんか?アソコがムレると高温多湿になり、雑菌がより繁殖しやすい環境になります。
中でも、気をつけたいのがショーツ選び。
アクリルやポリエステルといった化学繊維を使用して作られた下着は、かわいいデザインのものが多いですが、実は通気性が悪くアソコがムレやすいのです。
できればコットンやシルクといった、通気性がよいショーツを選び、アソコがムレにくい環境を作るようにしましょう。
湯船に使って毛穴から汚れを落とす
血行を良くするためにもシャワーだけで済ませず、湯船に浸かりましょうとお伝えしましね。
お風呂に入ると血行が良くなるだけでなく、毛穴が開くため、シャワーでは落としきれない皮脂や汚れが落ちやすくなります。
特にアソコはニオイだけでなく、色んな汚れが溜まりやすく、なおかつ洗いにくい場所。
だからこそ、お風呂に入って皮膚を柔らかくし、毛穴から汚れを落ちやすくすることが大切なんです。
さらにお風呂に入ると、血行が良くなり、ニオイの成分を生み出す乳酸が減少すると言われていますので、クサイ汗を予防することにつながります。
※ここで言う乳酸は乳酸菌とは違うものです。
アソコケア用品で清潔に保つ
あなたは普段、アソコをきちんと洗っていますか?
アソコは、汗、皮脂、おりもの以外にも、尿、便、垢といった、雑菌のエサの宝庫で繁殖しやすい場所。
しかし、雑菌を繁殖させたくないから‥といって、手を拭くような殺菌性の強いウェットティッシュや、普段身体を洗っているようなボディーソープでアソコをゴシゴシ洗うのは、大事な菌も洗い流す可能性もあるためNGです。
また、タバコを吸う人は汗の量も多くなるとお伝えしましたね。
「汗が出るのを抑えたい‥」といって、脇用のデオドランド用品をアソコに使って汗を抑えようとするのも、刺激が強い可能性がありますので、あまりよくありません。
デリケートゾーンはとても繊細な部分ですし、一歩間違えればニオイだけでなく、感染症といった違うトラブルも引き起こす場合もあります。
この条件を満たしているのが、厚生労働省で医薬部外品※として「体臭防止に効果がある」と認可されたデオシークのケア用品です。(※ボディーソープ、クリーム)
クリームで汗をブロックし、ボディーソープで雑菌の繁殖を防ぐ殺菌効果が期待できます。
99.999%の殺菌効果が24時間後も継続することが第三者の機関で実証されています。
一般的に、このようなスキンケア用品は薬事法により「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」に分類されます。
医薬品 | 病気の治療を目的とした薬。厚生労働省より配合されている薬の有効成分が認められたもの |
医薬部外品 | 厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が一定の濃度で配合されている。治療ではなく、予防や衛生を目的に作られたもの |
化粧品 | 効果・効能が医薬部外品に比べ緩和なもの。清潔にする、健やかに保つといったもの |
つまり「化粧品」<「医薬部外品」<「医薬品」の順番で効果が期待できるのです。
まとめ
百害あって一利なしと言われるタバコは、アソコのニオイにも少なからず影響を与えています。
タバコの有害物質は、アソコの自浄作用を低下させるだけでなく、汗や皮脂の分泌を過剰にし、ニオイの原因となる雑菌にとってよい環境を作り出してしまうのです。
今回は、自宅でできる対処方法をお伝えしましたが、もしアソコから強烈なニオイやおりものの異常がひどい場合は、性病や婦人病といった病気が潜んでいる可能性もありますので、お医者さんに診てもらうようにしましょう。
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