「犬のションベンくさい女」と言われて~アソコ臭とわたし~

悲劇のションベン事件

ふと外を見ると、辺りは暗くなり始めていた。

白い息を吐きながら、足早に駅の方へ向かうサラリーマンの姿が見える。

「寒そう‥」

私は入れたばかりのほうじ茶を、ふーふー冷ましながら、自分のデスクに戻った。

 

パソコンとじーっとにらめっこしていると、スーッと冷たい風を頬に感じた。

風の方に目を向けると、外回りから帰ってきたT先輩が、足早に私のデスクの方に向かって歩いてくる。

 

私は、いつもどおり渡されるであろう書類をしまうファイルを取り出した。

「これ今日の資料ね」
「お疲れ様です」

何の変哲もない、いつものルーティーン。

この会話が交わされることを、私は一ミリたりとも疑っていなかった。

 

しかし、この日だけは違った。

私のデスクに近づいたT先輩は、予想だにしない言葉を発した。

「うぅーわっ!!何ここ!?犬のションベンのニオイがする!!!」

「えっ‥‥」

 

受け取った資料がパラパラっと足元に落ちる音がした。

同時にデスクの向かい側にいた先輩

斜め前でメールを打っていた後輩

5メートル先のコピー機の前にいた経理のおばちゃん

全員の視線が一気に集中し、時が止まったかのようにシーンと静まり返った。

 

T先輩の言葉を受け、私は耳の先までカーっと熱くなるのを感じた。

ぬくぬくと暖房がきいた部屋にいた私は、嗅覚が鈍くなっていた。

しかし、冷気にさらされながら帰ってきたT先輩の鼻は研ぎ澄まされており、ストレートだった。

 

私は落とした書類を拾うのを忘れ、トイレに駆け込んだ。

ひんやりと静まりかえった個室に入った瞬間、目からすーっと冷たいものが落ちてくる。

ションベンくさいニオイの正体。

それは、まぎれもなく私のデリケートゾーンから、放たれているニオイだった。

 

なぜこうなってしまったのだろう‥

次から次に溢れ出てくる涙を、もはや自分の意志で止めることはできなかった。

【異変】はじめて感じたスルメ臭

悲劇の始まりは、社会人になってからだった。

東京で就職した私は、終電で帰る日が続き、会社に泊まり込む日も少なくなかった。

仕事に追われるあまり、私生活は荒れており、最も無頓着だったのは食生活だった。

 

冷蔵庫には飲みかけのお茶か、マヨネーズくらいしか入っていない。

食事はもっぱらコンビニで買った梅おにぎりや、大好きな唐揚げ弁当。

ひどいときは、じゃがりこをボリボリかじって空腹を満たすこともあった。

 

それに加え、慢性的な寝不足。

会社のエレベーターの中で、うっかり眠ってしまうことも‥。

しかし、忙しいながらも仕事は楽しかったので、それなりに充実していた。

 

そんな生活も、4ヶ月を過ぎたある夏の日の夕方。

いつも通り、デスクでパソコンとにらめっこし事務処理をしていた。

 

区切りのいいところで、一息つこうと背もたれによりかかったその瞬間・・・

ぷぅ~ん

ふとスルメのようなニオイがふわーっと漂った。

 

「ん‥?何このニオイ‥?」

一瞬首を傾げたものの、出かける時間が迫っていたため、深く考えることなく、席を立った。

しかし、全ての始まりはここからだった。

 

翌日。

コピーを取っていると、手が滑り資料を床に落としてしまった。

「あ~もう急いでいるのに‥」

そうつぶやきながら、落とした資料を拾おうと、しゃがんだ瞬間・・・

ぷぅ~ん

「ん?昨日と同じニオイ‥」

 

再びスルメのようなニオイが漂ってくる。

私は眉間にシワを寄せ、犬のように鼻をクンクンさせ、ニオイのする方へと顔を動かした。

そして、ニオイが発生している場所を突き止めた。

 

それはなんと‥

私の「デリケートゾーン」だった。

「えっ‥?」

私は書類を拾うのも忘れ、トイレに駆け込んだ。

 

便座に座り、恐る恐る自分のデリケートゾーンに顔を近づけてみる。

ぷぅ~ん

「うわっ!くっさ‥」

やっぱりスルメのようなニオイがする‥。

 

顔を上げ思いっきり深呼吸をし、一旦鼻をリセットする。

そして、再びデリケートゾーンにゆっくりと顔を近づけてみる。

ぷぅ~ん

・・・

 

やっぱり臭う・・・

昨日から感じたスルメのようなニオイ。

それは、まぎれもなく私のデリケートゾーンのニオイだった。

 

「どうしてこんなニオイがするんだろう‥。洗い方が足りなかったのかなぁ‥」

一瞬動揺したものの「洗えば治るだろう」と、その時は深く考えようともしなかった。

そして、ビデでジャーっと洗い流し、トイレを後にした。

おりものが止まらない‥どんどんきつくなるアソコ臭

しかし、それから毎日夕方17時頃をすぎると、デリケートゾーンからスルメのような臭いを、感じるようになった。

 

なんとなく気になった私は、何でも相談できるお姉さん的存在の先輩に、軽い気持ちで打ち明けてみた。

「最近、デリケートゾーンからスルメのようなニオイがするんです。」

「あーわかる!私も気になる時あるよ。」

「えっ!?ありますか!?」

「うん、たまにあるよ。ニオイする人、意外といるみたいよ~。」

「そうなんですか!?」

「不正出血とか、下腹部が痛いとか他に症状ある?」

「うーん、ニオイ以外は特にないかなぁ‥。生理も毎月順調にきているし」

「それなら大丈夫だと思うけど、心配だったら一応病院で、診てもらった方がいいかもね。」

「病院かぁ‥(行きたくないなぁ‥)」

「ニオイだけなら、デリケートゾーン専用の石鹸とかもあるみたいだし、それで洗ってみるとか。」

「えっ?そんなのあるんですか!?専用石鹸かぁ‥そこまでしなくても大丈夫かな」

 

先輩に話しをして、においがするのは自分だけではないんだと思うと、ホッとした。

そして、病院に行くことや、専用石鹸があるとか聞いても、行動に移すことはしなかった。

「まぁ洗っていれば治るかな」

そう楽観的に考え、2度3度とゴシゴシ洗うようになっていた。

 

しかし、スルメ臭が発生してから3週間後。

次第にニオイだけでなく、おりものに異変が起こり始めた。

透明で、さらっとした水のようなおりものが、突然ドバっとでる日が増えたのだ。

 

おりものというのは、いつ出るのか予測ができない。

席を立ったときに、尿漏れのように出たり、くしゃみをしたはずみでドバっと出てしまったり‥

出ないように、自分でコントロールをすることはほぼ不可能だ。

ひどい時は、下着もビショビショに濡れるほどであり、ズボンのマタの部分まで染みるようになっていた。

 

下着についたおりものは時間が経つと、黄色く変色し、カピカピになる。

カピカピは、ニオイを強くする。

そして、ズボンの股についたシミは、まるでおしっこをもらしたかのよう‥

 

下着がカピカピになることは、誰にもバレることはない。

しかし、ズボンにシミができることは

「うげーっ!!あいつおしっこもらしているよ~!」

なんて変な誤解を招く恐れがある。

 

それを恐れた私は、シミを隠すため、おりものシートを毎日につけるようになった。

そして、ゴシゴシ洗うことに加え、トイレに行くたびにビデで洗い始めた。

これだけ洗っていれば、そのうち治るだろう。

そう私は高を括っていた。

ようやく病院へ‥医師から告げられた予想外の言葉に絶句

しかし、一向にニオイが消えることも、おりものが減ることもなかった。

そればかりか、ニオイに関しては以前にも増してきつくなっている気がする。

「なんで‥!?」

しっかりと洗っているのに、なかなか消えないニオイ。

私は次第にイライラするようになっていた。

 

そしてもう一つ新たな問題が発生した。

「かゆい‥」

そう、おりものシートがデリケートゾーンにこすれ、かゆみが生じていた。

 

かゆいのを我慢できずに、トイレでこっそりボリボリかいてしまう。

すると、今度はかいたところにボディーソープがしみてしまい、お風呂で洗うたびにヒーヒーいった。

最初は、足の付け根あたりや、外陰部(もっこりした所)だけだった。

 

しかし、次第に膣の入口付近もかゆい気がする‥

「もしかして‥性病ではないか‥」

そんな不安が頭をよぎった。

 

しかし、しばらく性行為はしていない。

だから性病がうつるようなことはないと思うんだけどなぁ‥

この時の私は「性病=性行為」でなるものだと思っていた。

しかし、ふと、高校生の時のことを思い出した。

 

ある日、仲が良かった友達のAちゃんから、デリケートゾーンがかゆくて我慢ができないと打ち明けられた。

どうしようもなくなったAちゃんは、一緒に病院についてきてほしいと言い、私はAちゃんと初めての婦人科に行った。

 

そして診察の結果‥

Aちゃんは性病であることが発覚した。

しかし、Aちゃんに性行為の経験はない。

ところが、先生から性行為をしていなくても、元々持っている菌が悪さをして、発生するものもあるときいた。

 

すっかり忘れていたその時の記憶を思い出し、私は押しつぶされそうな不安に襲われた。

もしかして‥

このニオイとかゆみは「病気」なのではないか‥?

デリケートゾーンの病気というのは、女性にとってとても恐ろしいものである。

性病でも悪化すると、将来不妊になる可能性が高い。

いくら無知な私でも、そのくらいは想像ができた。

「そんなの嫌だ!!」

 

私は、慌てて婦人科を検索し、速攻で診察の予約を入れた。

単なる性病ではなく、子宮がんといった深刻な病気が隠れているのかもしれない‥。

子宮がんだった場合、子宮を摘出しなければいけなくなるかもしれない‥。

手術となると、仕事はどうしよう‥

お母さん悲しむだろうな‥

妄想は悪い方向にどんどん膨らんでいき、一人ベッドの中で、涙が溢れた。

 

2日後。

不安のあまり吐き気をもよおしながら、病院へと向かった。

検査を受け、結果を聞くため待合室で待たされている間は、まるで死刑台に赴く死刑囚のような気持ちだった。

 

やがて、看護師さんに呼ばれ、診察室に入った。

私は口がカラカラになり、心臓がバクバクしていた。

そして、先生から告げられた結果は・・・

 

「特に異常ないですね」

「・・・」

 

予想外の結果に私は絶句した。

何かしらの病気だと思い込んでいた私は、先生の言葉が信じられなかった。

 

「でっっでも、にっにおいが‥おりもの‥ズボンにしみて‥」

うまく言葉が出てこず、片言の日本語で先生に訴えた。

 

しかし、先生は至って冷静だった。

「おりものが多いのは、決して悪いことばかりじゃないですよ。悪いものを出そうする役割もあるので」

「・・・」

「個人差はありますが、デリケートゾーンというのは、ある程度ニオイがするものです。気にしすぎると、ストレスになってニオイを悪化させるので、あまり気にしないよう清潔にして下さいね。」

「・・・」

 

結局、病気などはみつからず、この日は膣洗浄をしてもらって、終了した。

原因がわからないのはもやもやした。

しかし、それ以上にお医者さんから「深刻な病気ではない」とお墨付きをもらったことに、ほっとした。

 

異常がないと言われ、帰り道はスキップしたくなるくらいスーッと心が楽になった。

「なーんだ!!くさいと思っていたけど、気にしすぎだったのかなぁ~!」

自分が思ってるほど、周りはくさいと思っていないのかもしれない。

生理も順調にきているし、別に気にすることないのか~!

私は、先生に言われたとおり、これ以上ニオイを気にするのは、やめようと思った。

ションベン臭い事件へのカウントダウン!現実逃避を続けた結果待ち受けていた最大の悲劇

それから10日後。

膣洗浄をしてもらったおかげか、以前のようにニオイは感じなくなった。

全くニオイがしないというわけではなく、少し臭うなぁと思う日もあった。

しかし、先生から「異常はない」とお墨付きをもらった安心感もあってか、こういうものなのかなと思うようになっていた。

 

そんな中、寒さが本格的になってきたため、私は「毛糸のパンツ」+「タイツ」+「ズボン」のスタイルを始めた。

すると、なんだかいつもよりニオイがしない気がする。

これはいい‥!

 

デリケートゾーンが何重にもフタがされているから、ニオイがあっても漏れていないのかも。

そう勝手に解釈し、毎日そのスタイルで会社に行くようになった。

これであれば、おりものが突然ドバっと出てしまっても、ズボンまで到達することもない。

気にしていたシミもできないし、一石二鳥だ。

そう思いしばらくこのスタイルを続けた。

 

しかし、今振り返ってみれば、この頃の私は自分のニオイに慣れてしまい、嗅覚が麻痺していたのだろう。

そして、ニオイを気にし過ぎなだけで、周りにはバレていないだろうと思っていた。

いや、正確にはそう思い込もうとしていたのかもしれない。

「におってない。におってない‥。」

私は自分に暗示をかけるようになっていた。

 

しかし、当然ながらそんな日は長くは続かなかった。

そして、悲劇は何の前触れもなく訪れた。

「うーわ!!何ここ!!犬のションベンの臭いがする!!!」

「ションベン臭い!」の一言で生活が一転

私はT先輩に、大声で「ションベン臭い」とはっきり指摘された。

臭かったんだ‥

みんなにバレてたんだ‥

私、ションベン臭いんだ‥

自分のニオイが周りにバレていることをようやく認識した。

 

その日を境に、自分のそばに誰かが近づいてくるのが怖くなった。

影では「あの人本当くさいよね」なんて言われているのではないだろうか‥

 

半径1メートル以内に誰かがくると、心臓がバクバクし、口がカラカラになる。

今までは、冗談を言い合いながら仕事の話しができた。

 

でも今では、自分のそばにできるだけ長くいてほしくないため、最低限の会話しかしなくなった。

人が多いエレベーターに乗れなくなった。

スカートが履けなくなった。

 

隣同士に密着して座るのが怖くなり、会社の飲み会や、友達とご飯に行くのも避けるようになった。

ニオイが洋服に残るのではないかと思い、試着ができなくなった。

大好きだった映画を、映画館に見に行けなくなった。

 

「臭いって思われていないか?」

というのが常に頭の中にこびりつき、ニオイに支配されるようになった。

またションベン臭い!と誰かに指摘されるのではないか‥。

 

あの日、あの瞬間‥

ションベン臭い!

と指摘された時のことが、突然フラッシュバックしては、胸が苦しくなり、涙がボロボロとこぼれた。

その日から、今までの日常が嘘のように変わってしまった。

身も心もボロボロの中訪れた転機

しかし、転機は突然訪れた。

私は体調を崩し、しばらく仕事を休むことになったのだ。

ベッドから天井をぼーっと眺めながら考えることは、デリケートゾーンのニオイのことだった。

 

いつの間にか、デリケートゾーンのニオイに支配されるようになってしまった。

なぜこうなってしまったのだろう‥

思い返せば、あの夏の日「スルメ臭い」とニオイを感じた時からだった。

 

それまでは、ニオイを気にすることなんて一ミリたりともなかった。

かわいいスカートだって履けた。

誰かが近づいてきても、冗談を言いながら話すことだってできた。

 

でも、いつの間にか一刻も早く、会話を終わらせることに必死になっていた。

会社の飲み会や、友達とご飯に行くことも減り、一人でぽつんとご飯を食べることが多くなっていた。

誰かが給湯室で話しをしていると、私のことを「臭い」って言っているんじゃないか‥と息がつまりそうになった。

 

思い出すだけで、とめどなく涙が流れてくる。

もう嫌だ‥。

こんな人生は嫌だ。

ニオイに支配されない生活を取り戻したい。

 

しかし、以前病院に行った時、異常はないと言われた。

生理も順調にきているし、このニオイは病気が原因ではないのだろう。

仮に病院に行ったとしても、以前のように膣洗浄をしてもらって、一時的に治っても、根本から改善されなければ意味がない。

 

また同じことを繰り返すだけだ。

どうやったらこのニオイに打ち勝つことができるのだろうか‥

もうこのニオイに負けたくない‥

 

その時、ふとあることを思い出し、ベッドから起き上がった。

そして、バックの中からゴソゴソと赤い手帳を取り出し、ページをめくった。

 

いつの日か仕事に行き詰まっていた時、テレビで見た林先生の言葉。

当時その言葉が印象的で、慌てて手帳に書き留めたものだった。

それは・・・

 

負ける人に共通する3つの特徴。

「情報不足」「慢心」「思い込み」

 

まさにコレだ・・・

ニオイに関する完全な「情報不足」

生理が順調にきているし、別に私は大丈夫という「慢心」

ニオイってない、洗っていれば治るという、間違った「思い込み」

負ける人の特徴、全てに当てはまっていた。

 

なんてこった・・・

私はこれまでニオイから逃げ続けたことを、深く後悔した。

 

このままではいけない・・・

ようやくニオイと向き合うことを決意したのだった。

もう臭いだなんて二度と言わせない!ニオイ撲滅のための奮闘記

最初に始めたこと。

それは、デリケートゾーンのニオイについて詳しく知ることだった。

 

婦人科の先生が監修している、デリケートゾーンのニオイに関する記事を集めて、プリントアウトした。

集めた資料をファイリングし、蛍光ペンで大事なところをマークし、せっせとノートにまとめていった。

 

そしてニオイだけでなく、デリケートゾーンの構造、膣内の働き、女性ホルモンの関係性など

より深く知るため何ヶ所も図書館を回って、専門書を借りた。

図書館にないものは、アマゾンでポチって購入した。

 

さらに、デリケートゾーンに限らず、体臭そのものについても勉強を始めた。

専門書を読みあさり、専門医が話している動画を見たり、徹底的に勉強をした。

 

自宅に訪れた友人は、私の本棚を見て驚いていた。

「医療系の仕事に転職するの?」

漫画ばかりだった自宅の本棚は、デリケートゾーンに関する書籍や資料で埋め尽くされていった。

 

こうして勉強を続ける中で、自分がどれほど間違ったケアをしていたのかを思い知らされた。

あのまま間違ったケアをしていたら、本当に何か深刻な病気になっていた可能性もあったことを知り、ぞっとした。

 

そして、ある程度知識を蓄えたところで、実践をしていくことにした。

最初に始めたのは、食生活の見直しだった。

なぜならニオイにも食生活が深く関係していることを知ったからだ。

 

これまで冷蔵庫には飲みかけのペットボトルのお茶と、マヨーネ-ズしか入っていなかった。

しかし、スーパーに行き、新鮮な野菜や魚、味噌や豆腐といった食材を次々とかごに入れた。

空っぽだった冷蔵庫は、食材でいっぱいになった。

ホコリがかぶっていた炊飯器を取り出し、ご飯を炊いて、お鍋でみそ汁を作り、魚を焼く。

納豆や、豆腐、漬物といった発酵食品を積極的に取り、和食を中心とした食生活に変えていった。

 

しかし、これだけでは正直時間が掛かるし、心もとなかった。

今まであれだけ欲望の赴くままの生活をしていた私にとって、毎日を規則正しく、食事もバランスよくとって‥というのは、想像以上にしんどかった。

ニオイ対策のため健康的な食事を・・・と思うがあまり、大好きなじゃがりこや、ハンバーガーを我慢したりして、逆にどか食いしてしまう時もあった。

 

これだけでは、逆にストレスになりそうだ・・・

正直もう少しだけ、楽にニオイ改善ができないものなのか・・・

そうでなければ、続けられない。

続けられなければ、意味がない。

 

そこで、私は勉強していくうちに知ったデリケートゾーンのケア用品を使ってみることにした。

なんとなく胡散臭いという先入観もあり懸念していた。

でも今はそんなこと言ってられない。

これで改善されるなら・・・」という藁にもすがる思いだった。

 

まずは、ケア用品もどんなものがあるのか、徹底的に調べリスト化していった。

すると、デリケートゾーンの専用商品だけでも、80種類近くあることを知って驚いた。

それと同時に、どれを使えばいいのかわからずに愕然とした。

 

しかし、80種類全て購入することはさすがにできない。

そのため、勉強して得た対処方法と辻褄が合うものを厳選し、購入した。

 

ここまで知識を蓄えたからこそ、変な自信があった。

だからこそ、厳選して選べばすぐに解決するだろうと思っていた。

 

しかし、いざケア商品を購入して使ってみると、まったく予想していなかった問題に次々とぶち当たり続けた。

ニオイがすっきりすることもなく、お金と時間をひたすら無駄に使い続ける日が続いた。

 

「もう私はずっとションベン臭いままなのではないか」と涙を流したこともあった。

それでも、諦めることなく、ケア用品を模索し続けた。

 

またそれと同時に、客観的にニオイが消えているかをチェックするためにも、ニオイを数値化するニオイチェッカーも購入し、徹底的に検証した。

 

「ションベンくさい!!」

と言われた、24歳の冬の日。

 

もう絶対に・・・

二度と・・・

誰にも・・・

ションベン臭いだなんて言わせない。

 

あの日の悔しさと、恥ずかしさを、死んでも味わいたくないという思いで、必死にニオイと闘った。

 ションベン臭い女からの卒業

やがて・・・

一筋の光が見え始めた。

 

まず、自分でデリケートゾーンのニオイを感じることが減った。

それだけでは不安だったため、ニオイチェッカーで何度も測り、数値が減っているのを確認した。

 

しかし、これだけではわからない。

私はあることを決意し、ある場所へと向かった。

 

そこには、仲のよい友人が待っていた。

ドキドキしながらも、敢えて隣に座ってもらった。

そして、そっと私に近づいてもらい、変なニオイがしないかと聞いた。

友人がクンクン鼻をさせてニオイを嗅ぐ。

クンクン・・・

クンクン・・・

 

私はじわりと手の平に汗をかきながら、友人の答えを待った。

 

そして・・・

「別に変なニオイしないけど」

 

友人はあっけらかんと言った。

その言葉に、私は目頭が熱くなり、涙がこぼれ落ちそうになった。

 

「どうしたの‥!?」

突然涙ぐんだ私を見て、友人は目を丸くしていた。

「ううん‥。なんでもない‥」

そういってふっと笑顔を見せた。

私はようやくニオイから開放されたのだ。

取り戻した日常‥ニオイを撲滅し新たに得たもの

あれから仕事にも復帰した。

今では、ニオイに怯えることもなく、以前のように冗談を言い合いながら、おしゃべりすることができる。

店員さんにあれこれアドバイスをもらいながら試着して、服を買う楽しみも取り戻した。

お座敷でも怖くないから、同僚や友達と気兼ねなく食事に行くこともできる。

もちろんT先輩から、ションベン臭いと一度も言われていない。

 

当たり前だった日常を取り戻したのだ。

 

スカートが履けるのが嬉しくて、ズボンよりもスカートを履く日が増えた。

服装が変わったからか、なんだか女性らしくなったねと言われるようになった。

一箇所、自分のコンプレックスを治したことから、自信がつき、鏡をよく見るようになった。

 

鏡を見る機会が増えたからか、身なりを整えるようになった。

その結果がわからないが、彼氏もできた。

もちろん、彼とのお泊りも特に気にすることなく、楽しむことができる。

 

ちょっと前の私では、考えられない生活を送ることができるようになったのだ。

今まさにデリケートゾーンのニオイに悩んでいるあなたへ

ここまで赤裸々にお話したように、私はデリケートゾーンのニオイに苦しめられ、振り回されてきました。

恐らく私ほど、デリケートゾーンのニオイをこじらせた女性はいないでしょう。

 

初めてスルメ臭いと感じたあの夏の日。

先輩に、ニオイ対策の石鹸使ってみたら?といわれたあの日。

おりものでズボンにシミを作っていたあの日。

異変が起きた時に、もっと早く、真剣に受け止めて行動をしていれば・・・

「ションベン臭い!!」

だなんてみんなの前で言われ、冷たい視線を浴びることもなかった。

 

ニオイに怯えて暮らすこともなかった。

あの時もっと早く、行動をしていれば・・・

 

あんなに胸を締め付けられ、涙を流し続ける日々を送ることもなかったのに・・・

あの日のことを今でも思い出しては、古傷がズキズキ痛むように、後悔することがあります。

 

そして、何よりもあのまま間違ったケアを続けていたら、それこそ重大な病気につながっていたかもしれない。

そんなことを思うと、今でも身の毛がよだつほど、恐ろしくてたまりません。

 

私自身、ニオイをなんとかしたくて、デリケートゾーンに関する勉強を始めました。

しかし、勉強をしていく中で、実はヨーロッパといった海外では、当たり前のようにケアされているのを知り衝撃を受けたのです。

 

でも、よくよく考えてみれば、デリケートゾーンというのは、私たち女性にとって、とても大事な場所。

何の異常がなくても、顔と同じように日々ケアをしてあげることが、いかに大切なことであるか思い知らされました。

 

顔のケア方法は溢れんばかりの情報が飛び交っているのに、デリケートゾーンのケア方法については、まだまだ知られていませんよね。

親から教えてもらうことも、

学校で教わることも、

テレビで取り上げられることも、ほとんどありません。

 

なおかつ人に言いにくい部分だからこそ、何かしら悩みを抱えていたとしても、誰かと共有することも難しい。

でも実は、同じように悩んでいる女性って意外と多いのではないか。

 

私のように、なんとかしたいと思いつつも、どうしようもできずに苦しんでいる女性はいるのではないか。

もっと気軽に情報を手にすることができて、なおかつ同じ悩みを共有できる場所があれば・・・

私自身がそう思ったからこそ、当サイト「アソコ美人部」を立ち上げました。

 

当サイトでお伝えしたいこと。

まず、以前の私のように、もしあなたが一人で悩んでいるのであれば、ぜひともその悩みを教えて欲しい。

そして、ニオイというのはいくつか原因があり、正しく対策をしなければ、改善されません。

ほおって置いてなんとかなるものではないのです。

むしろ、間違ったケアをしていると悪化するかもしれないし、最悪の場合、病気になる可能性だって十分にありえるのです。

 

だからこそ、きちんとした情報をまずは知ってほしい。

そのために、当サイトを利用して頂き、あなたの悩みが少しでも改善され、苦しみ続ける日々から開放されれば、これほど嬉しいことはありません。

一人で悩まずに、一緒に解決をしていきましょう。

 

「犬のションベン臭」がすると指摘された私が、ニオイを改善し「アソコ美人」になった具体的な対策方法を公開しています。

→「ションベン臭い女」だった私がすっきりニオイから開放されアソコ美人になるために実践したたった「2つ」のこと